ヒアルロン酸注入後にやってはいけないことは?アフターケアのポイントも解説
ヒアルロン酸注入は、皮膚にヒアルロン酸を注入することでしわやたるみなどの悩みの改善を目指す美容施術です。
注入する部位によってさまざまな悩みを改善できる特徴がありますが、注入後の過ごし方には注意しなくてはいけません。
この記事では、ヒアルロン酸を打った後にやってはいけないことについて詳しく解説します。
ヒアルロン酸注入後のダウンタイムの症状やアフターケアのポイント、効果を長持ちさせるポイントなどもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
ヒアルロン酸注入後のダウンタイムの症状
ヒアルロン酸注入後のダウンタイムの症状には以下のようなものがあります。
- 注入部位の痛み
- 赤みや腫れ
- 内出血
- しこりやむくみ
ここでは上記4つの症状についてそれぞれ解説します。
注入部位の痛み
ヒアルロン酸注入後は、注入部位に痛みが生じることがあります。
このときの痛みは筋肉痛のようなもので、数時間~数日程度で治まることがほとんどです。
ヒアルロン酸注入は麻酔を使用することが多いため、麻酔が切れてから痛みを感じ始めます。
赤みや腫れ
ヒアルロン酸注入後のダウンタイムの症状の一つに、赤みや腫れが挙げられます。
赤みや腫れが生じやすい部位は、唇、目の上、額などです。
数日から1週間程度でおさまることが多いため、過度に心配する必要はありません。
内出血
ヒアルロン酸注入後、内出血が起こる場合があります。
これはヒアルロン酸を注入する際に注射針によって細い血管が切れてしまうことで生じるものです。
特に皮膚が薄い部位や毛細血管が多い部位で起こりやすい傾向にあります。
症状は1週間〜2週間程度で徐々に落ち着いてきます。
しこりやむくみ
ヒアルロン酸注入後のダウンタイムの症状として、しこりやむくみが挙げられます。
しこりはヒアルロン酸が一部分に固まった状態で、時間の経過とともに徐々に皮膚になじんでいきます。
注入したヒアルロン酸が定着するまでにかかる時間は2週間程度です。
しこりやむくみは特に問題のある症状ではありませんが、どうしても気になる場合はヒアルロン酸分解注射で溶かすことも可能です。
またしこりやむくみは触ると悪化する可能性があるため、自然になじむのを待ちましょう。
ヒアルロン酸を打った後にやってはいけないこと
ヒアルロン酸を打った後にやってはいけないことは以下の通りです。
- 激しい運動
- サウナや長風呂
- 飲酒
- 注入部位の圧迫や刺激
- リキッドファンデーションの使用
ここでは上記5つについてそれぞれ解説します。
激しい運動
ヒアルロン酸を打った後、数日間は激しい運動は控えましょう。
運動をすることで血行が良くなり、痛みや腫れ、内出血、赤みなどの症状が起こる恐れがあります。
またすでに症状が出ている場合も悪化する恐れがあるため、なるべく安静にして過ごしましょう。
治療当日は症状が出やすいため、特に注意が必要です。
サウナや長風呂
ヒアルロン酸注入の施術後は、サウナや長風呂も控えましょう。
サウナや長風呂も激しい運動と同様に血行が促進され、痛みや腫れ、内出血などの症状が起こりやすくなります。
施術を受けた当日は湯船に浸かるのは避け、シャワーだけにとどめるようにしましょう。
長風呂ではない通常の入浴は施術翌日から可能となりますが、入浴時間が長くならないよう注意が必要です。
飲酒
ヒアルロン酸注入後にやってはいけないことの一つに、飲酒が挙げられます。
アルコールには血液循環を促進する作用や血管を拡張する作用があり、注入部位の腫れや内出血などの症状を引き起こす恐れがあります。
症状が悪化する可能性があるため、ヒアルロン酸注入後2~3日程度は飲酒は控えたほうがいいでしょう。
また体質によりむくみやすい人の場合は、施術後1週間程度はアルコールの摂取を控えることをおすすめします。
注入部位の圧迫や刺激
ヒアルロン酸注入後は、注入部位の圧迫や刺激を行わないように注意しましょう。
注入部位を強くこすったりマッサージしたりすることにより、ヒアルロン酸の形が崩れたり、吸収が早まったりする恐れがあります。
また皮膚に凹凸ができたり、違和感が生じたりする原因にもなるため注意が必要です。
特にしこりができた場合は気になって触ってしまう方も多いかもしれませんが、時間の経過とともに徐々に自然な見た目になることがほとんどです。
気になる症状が出ても、施術部位は触らないようにしましょう。
リキッドファンデーションの使用
ヒアルロン酸注入後は、リキッドファンデーションを使用しないようにしましょう。
ヒアルロン酸注入は、皮膚に注射針を刺してヒアルロン酸を注入するため、施術後は皮膚に小さな注射跡ができます。
リキッドタイプの化粧品や日焼け止めを使用すると、注射跡から雑菌が入り込み、感染症を引き起こす可能性があります。
化粧水や乳液などは使用できますが、施術当日は注入部位へのメイクは控えましょう。
ヒアルロン酸注入後のアフターケアのポイント
ヒアルロン酸注入後のアフターケアのポイントは以下の通りです。
- 日焼け対策を徹底する
- 適切な洗顔・保湿ケアを行う
- 低刺激の化粧品を使用する
- 患部を冷やして内出血を予防する
- 重要な予定を入れない
- ダウンタイムが長引く場合はクリニックに相談する
ここでは上記6つのポイントについてそれぞれ解説します。
日焼け対策を徹底する
ヒアルロン酸注入後は、日焼け対策を徹底しましょう。
施術後は皮膚が紫外線による影響を受けやすい状態になっているため、普段以上に日焼け対策を徹底する必要があります。
日焼けによって肌ダメージを受けると、ヒアルロン酸の効果が減少してしまう恐れがあり、さらに色素沈着が生じる可能性もあります。
具体的な日焼け対策は以下の通りです。
- 日焼け止めをこまめに塗る
- 室内や天気の悪い日でも日焼け止めを塗る
- 日傘、帽子、サングラスなどを使用する
- 紫外線の強い時間帯の外出を控える
日焼け止めには『SPF』や『PA』などの表示がありますが、紫外線対策を徹底するならSPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを選ぶのがおすすめです。
また紫外線は天気の悪い日や室内にいるときにも影響を受けるため、天候や場所に限らずこまめに日焼け止めを塗るようにしましょう。
適切な洗顔・保湿ケアを行う
ヒアルロン酸注入後は適切な洗顔・保湿ケアを行うことも大切です。洗顔をきちんと行うことで皮膚を清潔な状態に保てます。
ただし施術後の皮膚は敏感な状態になっているため、いつもよりも優しく丁寧に行う必要があります。
ヒアルロン酸注入後の洗顔のポイントは以下の通りです。
- 泡で優しくなでるようにして洗う
- ぬるま湯で洗う
- 清潔なタオルで優しく肌を押さえて水分を拭き取る
肌をゴシゴシと強くこすったり、熱いお湯を使用したりしないように注意しましょう。
また洗顔後は肌の保湿ケアを行うことも大切です。保湿ケアは化粧水、美容液、クリームの順に行いましょう。
保湿ケアをしっかり行うことで、肌のバリア機能を高め、肌トラブルの予防にも役立ちます。
低刺激の化粧品を使用する
ヒアルロン酸注入後は肌が通常よりも敏感な状態になっているため、なるべく低刺激の化粧品を使用しましょう。
低刺激の化粧品を選ぶときにチェックしたい項目は以下の5つです。
- 無香料
- 低刺激性
- パッチテスト
- スティンギングテスト
- アレルギーテスト
低刺激の化粧品には、『低刺激』『刺激が少ない』『敏感肌向け』『スティンギングテスト済み』『アレルギーテスト済み』などの表示があります。
これらのいずれかの表示がある化粧品は肌に刺激が少ないため、選ぶ際はぜひ参考にしてみてください。
患部を冷やして内出血を予防する
ヒアルロン酸注入後は、患部を冷やして内出血を予防しましょう。患部を冷やすことで毛細血管が収縮するため、内出血のリスクを減らせます。
冷やす際は氷や保冷剤を直接肌に当てるのではなく、タオルに巻いてから当てて冷やすようにしましょう。
また痛みや腫れが生じている場合も、この方法により症状を緩和できます。
重要な予定を入れない
ヒアルロン酸注入後はダウンタイムがあるため、重要な予定を入れないことが大切です。
ちょっとした買い物の予定などは問題ありませんが、結婚式や旅行、デートなどの予定と被らないようにしましょう。
ヒアルロン酸注入のダウンタイム症状は数日~数週間程度で落ち着くものが多いですが、人によっては症状が長引いてしまうこともあります。
ダウンタイム期間を考慮したうえで、予定を組むことが大切です。
ダウンタイムが長引く場合はクリニックに相談する
ヒアルロン酸注入のダウンタイムが長引く場合は、クリニックに相談しましょう。
ヒアルロン酸の副作用は痛みや腫れ、内出血だけでなく、以下のような重篤な症状が現れる場合もあります。
- 感染症
- 化膿
- 呼吸困難
- 血流障害
- アナフィラキシーショック
上記はすべてクリニックでの治療が必要となり、特に血流障害は皮膚の壊死や失明にもつながりかねない重篤な副作用です。
このような副作用が起こることはまれですが、突然強い痛みやアレルギー反応が生じた場合や、数週間経っても症状がなかなか改善しない場合はすぐにクリニックに相談するようにしましょう。
ヒアルロン酸の効果を長持ちさせるポイント
ヒアルロン酸の効果を長持ちさせるためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 繰り返しヒアルロン酸注射を行う
- 食生活や睡眠などの生活習慣を見直す
- 品質の高いヒアルロン酸を注入する
- 高い技術力を持った医師の施術を受ける
ここでは上記4つのポイントについてそれぞれ解説します。
繰り返しヒアルロン酸注射を行う
ヒアルロン酸の効果を長持ちさせるためには、繰り返しヒアルロン酸注射を行うことが大切です。
ヒアルロン酸は時間の経過とともに徐々に体内に吸収されていく成分で、効果の持続期間の目安は1年~2年程度とされています。
効果の持続期間はヒアルロン酸の種類や注入回数、個人の体質の差などにより異なりますが、何度もヒアルロン酸注射を行っている方のほうが効果が長持ちしやすくなります。
1回目よりも2回目、2回目よりも3回目のほうが効果が持続しやすくなるため、効果を長持ちさせたい場合は繰り返しヒアルロン酸注射を行うのがおすすめです。
食生活や睡眠などの生活習慣を見直す
ヒアルロン酸の効果を長持ちさせるためには、食生活や睡眠などの生活習慣も見直しましょう。
ヒアルロン酸の吸収を早めてしまう原因として、栄養不足や睡眠不足などが挙げられます。
生活習慣の乱れによってヒアルロン酸の生成量が減少し、注入されたヒアルロン酸を消費して補うようになるためです。
栄養バランスの整った食事や十分な睡眠など、規則正しい生活習慣を心がけることで、ヒアルロン酸の効果を長持ちさせることにつながります。
品質の高いヒアルロン酸を注入する
ヒアルロン酸の効果の持続期間は、使用するヒアルロン酸製剤によっても異なります。
品質の高いヒアルロン酸を注入することで、効果をより長持ちさせることが可能です。
例えば極端に安いヒアルロン酸製剤の場合、品質に問題があったり効果があまり長持ちしなかったりする場合があります。
効果の長持ちしないヒアルロン酸製剤を選んでしまうと、注入する頻度が増えるため、結果的に費用が高くつく可能性が高いです。
ヒアルロン酸製剤を選ぶ際は費用だけで判断せず、持続期間や品質もチェックしましょう。
高い技術力を持った医師の施術を受ける
ヒアルロン酸の効果を長持ちさせるためには、高い技術力を持った医師の施術を受けることも大切です。
ヒアルロン酸の注入量や位置が適切でないと、ヒアルロン酸の効果の持続期間や仕上がりに悪影響が生じる恐れがあります。
医師の技術力によって左右される部分でもあるため、クリニックを選ぶ際は信頼できる医師を選ぶことが大切です。
医師の症例や実績、口コミ、日本形成外科学会や日本美容外科学会への所属の有無などをチェックしましょう。
まとめ
ヒアルロン酸注入後にやってはいけないこととして、激しい運動やサウナ、長風呂、飲酒、注入部位の圧迫や刺激、リキッドファンデーションの使用などが挙げられます。
これらの行動はダウンタイムが長引く原因になるため注意しましょう。
またヒアルロン酸の効果を長持ちさせるためには、繰り返しヒアルロン酸注射を行うこと、生活習慣を見直すことなどが大切です。
ヒアルロン酸製剤や医師の技術力も効果の持続期間に影響するため、クリニック選びの段階から意識しておくとよいでしょう。
カラーグランツクリニックでは、アラガン社のヒアルロン酸製剤を使用したヒアルロン酸注入を行っています。
丁寧なカウンセリングでお客様のお悩みや希望に寄り添った治療を提案しているため、ヒアルロン酸注入を検討している方はぜひ一度当クリニックまでご相談ください。
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執筆者
院長
天本 夏希Amamoto Natsuki
Color GlanZ Clinicのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。クリニックにご来院くださる皆様が「自分らしさ」を大切にできるよう、そして毎日鏡を見るたびに「Color GlanZ Clinicへ来てよかった」と思っていただけるような施術をご提供できるように、現状に満足することなく、学び続けることを心掛けております。
経歴
- 2015年3月 佐賀大学医学部卒業
- 2016年4月 国立病院機構佐賀病院 初期研修医
- 2018年4月 湘南美容クリニック福岡院勤務
- 2019年11月 福岡市内美容皮膚科勤務
- 2023年9月 Color GlanZ Clinic勤務