ヒアルロン酸を打ち続けるとどうなる?リスク・副作用やメリットについて解説
美容施術の中でも人気が高いヒアルロン酸注入は、効果を維持するために定期的に施術を受ける必要があります。
しかし「ヒアルロン酸を打ち続けても体に悪影響はないのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ヒアルロン酸注入は基本的には体に悪影響のない美容施術となりますが、注入量や注入頻度を誤るとその限りではないため注意が必要です。
この記事では、ヒアルロン酸を打ち続けるとどのような影響があるのか解説します。
ヒアルロン酸を打ち続けるメリットや後悔しないためのポイントなどもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
ヒアルロン酸を打ち続けるとどうなる?
ヒアルロン酸を継続的に打ち続けると体にどのような影響があるのでしょうか。
結論から言うと、ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分のため基本的に問題はありません。
ヒアルロン酸を注入すると、時間経過によって徐々に体内に吸収されていきます。
ここではヒアルロン酸を打ち続けたときの影響について解説します。
もともと体内に存在する成分のため基本的に問題はない
ヒアルロン酸は水分を抱え込み、肌のハリや潤いを保つ働きを持つ成分です。
皮膚や骨、関節、血管など、人間の体内にもともと存在する成分のため、外部から注入しても基本的には問題ありません。
体内に存在するヒアルロン酸の量は加齢とともに徐々に減少していくことが分かっており、特に40代後半に入るとその傾向が顕著になります。
減少したヒアルロン酸はヒアルロン酸注入によって補うことができ、肌にツヤや潤いを与えられます。
時間経過によって徐々に体内に吸収される
注入したヒアルロン酸は、時間経過によって徐々に体内に吸収されていきます。
そのため注入量や注入頻度を間違えなければ、健康上特に問題はありません。
ヒアルロン酸を打ち続けると起こり得るリスク
ヒアルロン酸を打ち続けると起こりうるリスクとして、以下の5つが挙げられます。
- 頻繁に入れ続けると違和感が生じる恐れがある
- ヒアル顔になるリスクがある
- 顔のバランスが悪く見えることがある
- 内出血や血流障害などの副作用が起こることがある
- 皮膚が伸びる可能性がある
ここでは上記5つのリスクについてそれぞれ解説します。
頻繁に入れすぎると違和感が生じる恐れがある
ヒアルロン酸注入には適切な注入量・頻度があるため、頻繁に入れすぎると違和感が生じる恐れがあります。
ヒアルロン酸注入できる部位は数多くありますが、その部位に適した注入量・頻度を守らなくてはいけません。
頻繁にヒアルロン酸を入れすぎてしまった場合のリスクとして、以下のようなものが挙げられます。
部位 | 頻繁に入れすぎたときのリスク |
顎 | 不自然に膨らむ、内出血や痛みが生じる、骨が溶ける |
涙袋 | 目元が腫れる、表情が不自然になる、内出血や痛みが生じる |
鼻 | 鼻の根元が膨らみ違和感が生じる、ほかの部位にヒアルロン酸が流れてしまう、内出血や痛みが生じる |
ほうれい線 | 違和感が生じる、皮膚が伸びてたるんでしまう、内出血や痛みが生じる |
上記の通り、ヒアルロン酸を過剰に入れてしまうと違和感が生じる恐れがあるため、必ず適切な頻度・量で施術を受けるようにしましょう。
ヒアル顔になるリスクがある
ヒアルロン酸を打ち続けることで、ヒアル顔になるリスクがあります。
ヒアル顔とは、ヒアルロン酸注入によって作られる特有の顔のことを指し、『顔の一部が異常に膨らんでいる』『顔のバランスが不自然』などが特徴です。
さらに具体的な特徴としては以下のようなものが挙げられます。
- 唇が腫れぼったい
- 頬が硬く張り出している
- 涙袋が大きすぎる
ヒアルロン酸を打ち続けていると、ヒアルロン酸を打った自分の顔に見慣れてしまい、それが徐々に自分の中での『普通』の状態になっていきます。
そうすると徐々に美的感覚がずれ、過剰にヒアルロン酸を注入してしまうことがあるのです。
ヒアル顔にならないためには、医師のアドバイスを聞きながら適切な頻度・注入量でヒアルロン酸を打つことが大切になります。
顔のバランスが悪く見えることがある
ヒアルロン酸を打ち続けていると、顔のバランスが悪く見えることがあります。
顔のバランスが悪く見えてしまう原因としては、以下の2つが挙げられます。
- 特定の部位にのみヒアルロン酸を注入し続けている
- 輪郭を整えていない
ヒアルロン酸は注入した部位を整える施術のため、特定の部位にのみヒアルロン酸を注入し続けると全体のバランスが悪く見えてしまう可能性があります。
例えば目元の小じわのみヒアルロン酸で改善すると、そのほかのしわやほうれい線が余計に目立ってしまう恐れがあるのです。
また輪郭を全く整えずに顔のパーツにばかりヒアルロン酸を注入していると、全体のバランスが悪くなってしまいます。
顔のバランスを整えるためには、輪郭もヒアルロン酸で整えていくことが大切です。
内出血や血流障害などの副作用が起こることがある
ヒアルロン酸を打ち続けることで、内出血や血流障害などの副作用が起こることがあります。
ヒアルロン酸注入の副作用は以下の通りです。
- 内出血
- 腫れ
- 感染
- アレルギー
- 血流障害
- チンダル現象
- 皮膚の硬結
チンダル現象は注入したヒアルロン酸が光を反射し、皮膚が青白く見える現象のことです。
上記の副作用のうち特に注意が必要なのが血流障害で、皮膚の壊死や失明などが起こる可能性もあります。ただし、このような重篤な副作用が起こることはまれなケースです。
副作用が起こる確率を下げるためにも、経験豊富で高い技術力を持った医師の施術を受けましょう。
皮膚が伸びる可能性がある
ヒアルロン酸を打ち続けていると、皮膚が伸びる可能性があります。
ヒアルロン酸は内側から皮膚を持ち上げる施術のため、過剰に注入されると皮膚を持ち上げすぎてたるんでしまうことがあるのです。
ヒアルロン酸が皮膚に残っている状態だと目立ちにくくても、ヒアルロン酸が体内に吸収されたり、ヒアルロン酸分解注射などですべて溶かしたりした際に皮膚のたるみが目立ってしまう可能性があります。
ヒアルロン酸を注入する際は、適切な頻度・注入量を守りましょう。
ヒアルロン酸を打ち続けるメリット
ヒアルロン酸を打ち続けるメリットは以下の3つです。
- 皮膚のハリや弾力が取り戻せる
- 美肌効果が期待できる
- 回数を重ねることで自然な仕上がりに近づける
ここでは上記3つのメリットについてそれぞれ解説します。
皮膚のハリや弾力が取り戻せる
ヒアルロン酸を打ち続けることで、皮膚のハリや弾力を取り戻せます。
例えばしわやたるみなどに悩んでいる方であれば、ヒアルロン酸を打ち続けることで肌の弾力を取り戻し、しわやたるみを目立たなくすることができるでしょう。
目元・口元のしわやほうれい線に悩んでいる方は、ヒアルロン酸注入をぜひ検討してみてください。
美肌効果が期待できる
ヒアルロン酸注入には美肌効果が期待できます。
ヒアルロン酸は水分を抱え込む保湿効果があるため、注入することで肌の水分バランスを整え、さまざまな肌悩みを解決できる可能性があります。
具体的には乾燥や小じわといった肌悩みも、ヒアルロン酸注入によって改善可能です。
回数を重ねることで自然な仕上がりに近づける
ヒアルロン酸注入は、回数を重ねることで自然な仕上がりに近づける美容施術です。
ヒアルロン酸注入は回数を重ねるごとに効果の持続性が高まっていき、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目のほうが効果が持続しやすい傾向にあります。
効果が持続しやすくなることで、足りない部分に追加で注入するなどの細かな微調整がしやすくなり、より自然な仕上がりに近づけられるのです。
ヒアルロン酸を打ち続けて後悔しないためのポイント
ヒアルロン酸を打ち続けて後悔しないためのポイントは以下の4つです。
- 信頼できる医師が在籍するクリニックを選ぶ
- アフターフォロー体制が整ったクリニックを選ぶ
- 品質の良いヒアルロン酸製剤を使用する
- 医師から適切なアドバイスを受ける
ここでは上記4つのポイントについてそれぞれ解説します。
信頼できる医師が在籍するクリニックを選ぶ
ヒアルロン酸を打ち続けて後悔しないためには、信頼できる医師が在籍するクリニックを選ぶことが大切です。
ヒアルロン酸の注入量や位置などに問題があると顔のバランスが悪くなったり不自然な仕上がりになったりする恐れがあるため、信頼できる医師の施術を受けることが大切です。
信頼できる医師の特徴として、以下が挙げられます。
- 実績が豊富
- 日本形成外科学会や日本美容外科学会に所属している
- 丁寧なカウンセリングを行っている
- 希望を聞きながらより良い提案もしてくれる
実績や学会への所属などは、クリニックの公式ホームページで確認できる場合が多いです。
実際の対応については、口コミをチェックするか、カウンセリングを受けて確認してみるとよいでしょう。
アフターフォロー体制が整ったクリニックを選ぶ
ヒアルロン酸注入による副作用が生じた場合に備え、アフターフォロー体制が整ったクリニックを選びましょう。
アフターフォロー体制が整っているクリニックであれば、万が一内出血や血流障害などの副作用が生じた場合にも、すぐに対応してもらえる可能性が高いです。
また希望とは異なる仕上がりになった場合の対応についても、事前に確認しておくことをおすすめします。
品質の良いヒアルロン酸製剤を使用する
ヒアルロン酸注入によるリスクを抑えるためには、品質の良いヒアルロン酸製剤を使用することが大切です。
ヒアルロン酸にはさまざまな種類がありますが、安いヒアルロン酸製剤は発がん性物質が含まれているなど、品質に懸念がある場合があります。
アラガン社製のヒアルロン酸製剤は多くのクリニックで採用されており、品質の心配もありません。
医師から適切なアドバイスを受ける
ヒアルロン酸を注入し続けるリスクの一つである『ヒアル顔』や『顔のバランスの悪化』などを防ぐためには、医師から適切なアドバイスを受けることが大切です。
具体的には以下のような点を医師に聞き、客観的なアドバイスを受けることをおすすめします。
- 不自然な仕上がりになっていないか
- どの部位が不足しているか
- どの部位はヒアルロン酸を入れなくてもいいか
- ヒアルロン酸はまだどれくらい残っているのか
上記のような点をしっかり確認することで、顔のバランスが崩れてしまうのを防げます。
ヒアルロン酸をやめたらどうなる?
ヒアルロン酸注入を途中でやめると、徐々に体内にヒアルロン酸が吸収され、元の顔に戻っていきます。
元の状態に戻るだけのため、健康的な問題は特にありません。
ただしヒアルロン酸で改善された部分が元の状態に戻るため、見た目の変化としては悪化する可能性が高いです。
さらにヒアルロン酸を過剰に注入していた場合は、皮膚がたるんでしまう恐れがあり、元の状態よりも悪い状態になる可能性がある点には注意が必要となります。
ヒアルロン酸は完全に吸収されず残ってしまう場合もありますが、その場合はヒアルロン酸分解注射で溶かすことが可能です。
完全に元の状態に戻したい場合は、ヒアルロン酸分解注射を行うことも検討してみるとよいでしょう。
まとめ
正常な注入量・注入頻度の範囲内であれば、ヒアルロン酸を打ち続けることによる健康上の問題は基本的にありません。
しかし注入量や注入頻度を誤ると、違和感が生じたり、顔のバランスが悪化したり、皮膚が伸びたり、ヒアル顔になったりする恐れがあります。
このようなリスクを抑えるためには、信頼できる医師が在籍するクリニックを選ぶ、アフターフォロー体制が整ったクリニックを選ぶ、医師から適切なアドバイスを受けるなどのポイントを押さえることが大切です。
カラーグランツクリニックでは、アラガン社製のヒアルロン酸製剤を使用したヒアルロン酸注入を行っています。
希望や悩みに寄り添った丁寧なカウンセリングを行っているため、初めてのヒアルロン酸注入で不安な方もぜひ一度当院まで気軽にご相談ください。
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執筆者
院長
天本 夏希Amamoto Natsuki
Color GlanZ Clinicのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。クリニックにご来院くださる皆様が「自分らしさ」を大切にできるよう、そして毎日鏡を見るたびに「Color GlanZ Clinicへ来てよかった」と思っていただけるような施術をご提供できるように、現状に満足することなく、学び続けることを心掛けております。
経歴
- 2015年3月 佐賀大学医学部卒業
- 2016年4月 国立病院機構佐賀病院 初期研修医
- 2018年4月 湘南美容クリニック福岡院勤務
- 2019年11月 福岡市内美容皮膚科勤務
- 2023年9月 Color GlanZ Clinic勤務