美容皮膚科の治療効果とは?改善できるお悩みやクリニック選びのポイントを解説
美容皮膚科はニキビやニキビ跡、毛穴開き、シミ・そばかす、たるみなどさまざまな肌悩みを改善へと導く診療科です。
「美容皮膚科にはどんな施術がある?」「美容皮膚科の施術は本当に効果がある?」などのお悩みを抱えている方も少なくないでしょう。
この記事では、美容皮膚科の施術やその効果について詳しく解説します。
美容皮膚科選びのポイントやよくある質問などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
美容皮膚科の施術の種類&悩み別おすすめメニュー
美容皮膚科は以下のようなお悩みに対応できます。
- ニキビやニキビ跡
- 毛穴
- シミ・そばかす・肝斑・くすみ・ほくろ
- たるみ
- シワ・ほうれい線
- 美肌治療
ここでは各お悩みにおすすめの施術についてそれぞれ解説します。
ニキビやニキビ跡
ニキビやニキビ跡の治療ができる施術には以下のようなものがあります。
- ピーリング
- ダーマペン4
- ポテンツァ
ニキビ跡には赤みや色素沈着、クレーターなどのいくつかの種類がありますが、適切な治療方法を選ぶことで気になる悩みを改善につなげることが可能です。
ここでは上記3つの施術についてそれぞれ解説します。
ピーリング
ピーリングは、薬剤を肌に塗布し肌表面にある古い角質を剥がしたり、薬剤を皮膚に浸透させたりすることによりターンオーバーの正常化を図る施術です。
ニキビやニキビ跡はターンオーバーの乱れによって起きていることも多く、ピーリングによってターンオーバーが促進されると、症状が改善されやすくなります。
またピーリングはニキビやニキビ跡だけでなく、毛穴のつまりや黒ずみ、毛穴開きなど幅広い肌悩みに対応可能です。
基本的に中・長期的に継続して施術を受けることにより効果を実感できる施術となるため、その点はあらかじめ理解しておきましょう。
ダーマペン4
ダーマペン4は、皮膚に微細な穴を開け、肌の自然治癒力によってコラーゲンやエラスチンの生成を促進させる施術です。
自然治癒する過程でターンオーバーが促進されるため、ニキビやニキビ跡などを改善へと導きます。
ダーマペン4は従来のダーマペン3よりも針を深く刺せるため、皮膚の奥深くまでダメージが及んでしまっているニキビ跡にも効果的な治療を行えます。
またシワや色素沈着にも効果が期待できる施術です。
ポテンツァ
ポテンツァは皮膚に微細な針を刺し、針先から高周波RFを照射して肌のターンオーバーを正常化させる施術です。
高周波RFの照射によりコラーゲンやエラスチンの生成が促進されるため、ニキビやニキビ跡だけでなく、毛穴開きや肌のハリやたるみ、赤ら顔、シミ・肝斑などの肌悩みも改善が期待できます。
またポテンツァには多彩なチップがあり、患者さん一人ひとりの肌タイプや症状に合わせた柔軟な治療が可能なのも魅力的な特徴です。
毛穴
毛穴の治療ができる美容皮膚科の施術には以下のようなものがあります。
- フラクショナルCO2レーザー
- ケミカルピーリング
毛穴の悩みには開き毛穴やたるみ毛穴、黒ずみ毛穴、角栓毛穴、ニキビ毛穴などさまざまなお悩みがありますが、すべて美容皮膚科で対策可能です。
ここでは上記2つの施術についてそれぞれ解説します。
フラクショナルCO2レーザー
フラクショナルCO2レーザーは、レーザーによって肌に無数の微細な穴をあけ、肌のターンオーバーを促進する施術です。
従来のフラクショナルレーザーにCO2(炭酸ガス)を組み合わせることにより、肌細胞内の水分を蒸発させながら、細かなドットによって肌への負担を減らせる特徴があります。
皮膚の深い層までレーザーを照射できるため、毛穴のお悩みはもちろん、たるみやニキビ跡の改善にも効果が期待できます。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、薬剤を肌に塗布して古い角質を剥がし、肌のターンオーバーを促進する施術です。
使用される薬剤にはグリコール酸やサリチル酸などの種類があり、患者さんの症状に合わせて薬剤の濃度を調整します。
肌ダメージの少ない薬剤もあるため、肌の弱い方でも施術を受けられます。
シミ・そばかす・肝斑・くすみ・ほくろ
シミ・そばかす・肝斑・くすみ・ほくろの治療ができる美容皮膚科の施術は以下の通りです。
- フォトフェイシャル
- ピコレーザー
- レーザートーニング
しみやそばかすなどの原因は、メラニンの増殖やターンオーバーの乱れなどによるもののため、メラニンを分解したりターンオーバーを整えたりする治療が効果的です。
ここでは上記3つの施術についてそれぞれ解説します。
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは、IPLという特殊な光を肌に広範囲に当てることで、シミやそばかすの原因となるメラニン色素にダメージを与えて分解する施術です。
真皮層にも働きかけてコラーゲンの生成を促進するため、肌のキメや質感を整える効果も期待できます。
フォトフェイシャルの光はターゲットのみに反応するため、周辺組織へのダメージが少なく、ダウンタイムも短い特徴があります。
またフォトフェイシャルに使用するフィルターにはいくつか種類があり、患者さんの肌質や肌悩みに合わせて調整できるのも魅力的なポイントです。
ピコレーザー
ピコレーザーはシミやそばかすの原因であるメラニン色素を破壊する施術です。
1兆分の1秒という短い照射秒数で照射するため、従来の10億分の1秒で照射するナノレーザーと比べて肌への負担が少なくなっています。
ピコレーザーには『ピコトーニング』『ピコフラクショナル』『ピコスポット』の3つの照射モードがあり、症状に合わせた治療が可能です。
レーザートーニング
レーザートーニングは、微弱なレーザーを肌の広範囲に照射することにより、メラニン色素を少しずつ分解・排出する施術です。
特に肝斑の治療に適した施術とされており、一般的なレーザー治療や光治療では逆に肝斑が悪化してしまうこともありますが、レーザートーニングなら悪化リスクを抑えて改善を目指せます。
肌のくすみや色ムラなども徐々に目立たなくなっていくため、肌のトーンアップ効果が期待できます。
たるみ
たるみの治療ができる美容皮膚科の施術は以下の通りです。
- ハイフ
- 糸リフト
たるみ治療には超音波による治療やリフトアップによる治療などさまざまな種類がありますが、ここでは上記2つの施術についてそれぞれ解説します。
ハイフ
ハイフは皮下組織とSMAS筋を対象に高密度焦点式超音波を照射する施術です。
特定の組織に超音波を集中させることで熱ダメージを与え、無数の熱凝固を発生させることによりたるみを改善させます。
また傷が治る過程でコラーゲンやエラスチンの生成が促進されるため、リフトアップ効果や小顔効果も期待できます。
糸リフト
糸リフトは、たるみが気になる部分に医療用の糸を挿入し、皮膚の下から引き上げることによりたるみを改善する施術です。
挿入した糸が皮下組織を刺激することでコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌のハリや弾力の向上といった美肌効果も期待できます。
糸リフトに使用する糸にはさまざまな種類がありますが、中には2~3年程度効果が持続するものもあり、持続性の高さも魅力的なポイントです。
シワ・ほうれい線
シワやほうれい線の治療ができる美容皮膚科の施術は以下の通りです。
- ヒアルロン酸注射
- ボトックス注射
ここでは上記2つの施術についてそれぞれ解説します。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、シワやほうれい線などが気になる部分にヒアルロン酸を注入する施術です。
ヒアルロン酸は体内にもともと存在する物質のため、外部から注入しても健康に悪影響を及ぼす心配がほぼありません。
ヒアルロン酸を注入してすぐに効果が実感できるため、即効性を重視したい方に特におすすめです。
またシワやほうれい線の治療だけでなく、涙袋や唇の形成などが可能な点も大きな特徴です。
ボトックス注射
ボトックス注射は、シワの原因となっている筋肉の緊張を和らげる施術です。
眉間や目尻、目の下、額、上唇、顎、首などにできる細かなシワやたるみの改善に効果が期待できます。
特に、表情筋に沿ってできる表情ジワに悩んでいる方におすすめの施術です。
またボトックス注射はエラ張りや多汗症、ふくらはぎ痩身などにも使用されており、幅広いお悩みに対応できます。
美肌治療
美肌治療ができる美容皮膚科の施術は以下の通りです。
- 美容点滴
- 美容内服薬
ここでは上記2つの施術についてそれぞれ解説します。
美容点滴
美容点滴は、美容成分を血管に直接注入する施術です。
注射を使って直接注入することにより、体の隅々まで美容成分を行き渡らせ、さまざまな美肌効果が期待できます。
美容点滴には『プラセンタ点滴』や『白玉点滴』、『ニンニク点滴』、『脂肪燃焼点滴』、『高濃度ビタミンC点滴』などさまざまな種類があり、患者さんのお悩みに適した点滴を使用できます。
美肌効果だけでなく、疲労回復やストレス軽減、体調不良の改善などにも役立つのが大きな特徴です。
美容内服薬
美容内服薬は、美容成分を含んだ内服薬を服用することで、体の内側からシミやくすみ、そばかすなどの原因にアプローチする施術です。
美容内服薬は医薬品に当たるため、市販されているサプリメントより高い効果が期待できます。
体の内側からアプローチする治療方法のため、肌に外側からダメージを与える心配がないメリットがあります。
美容内服薬には『トラネキサム酸』や『シナール』、『ハイチオール』などさまざまな種類があり、幅広い肌悩みに対応可能です。
美容皮膚科選びのポイント
美容皮膚科選びのポイントは以下の4つです。
- 通いやすい立地のクリニックを選ぶ
- 信頼できる医師が在籍するクリニックを選ぶ
- 長期的に施術を受けられるクリニックを選ぶ
- カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ
美容皮膚科の施術は継続して通って効果が得られるものが多いため、通いやすい立地のクリニックを選ぶことが大切です。
バスや電車を利用する場合は、最寄駅から徒歩圏内のクリニックを選ぶのがおすすめです。
また医師の技術力が効果に直結する施術もあるため、信頼できる医師が在籍するクリニックを選びましょう。
カウンセリングの際には、メリットだけでなくデメリットや副作用についても丁寧に説明してくれるところを選ぶのが望ましいです。
上記のようなポイントを意識して、信頼できる美容皮膚科を選びましょう。
美容皮膚科の治療効果に関するよくある質問
美容皮膚科の治療効果に関するよくある質問をまとめました。
- 効果を実感できるまでにかかる期間や回数の目安は?
- 美容皮膚科の治療のダウンタイムはどれくらい?
- ダウンタイム中の負担を減らすためには?
ここでは上記3つの質問についてそれぞれ解説します。
効果を実感できるまでにかかる期間や回数の目安は?
効果を実感できるまでにかかる期間や回数は、施術や肌の状態などによって異なります。
例えばニキビ跡の治療なら症状が軽い場合は1~2回、中等度の場合は2~4回、症状が重い場合は4~6回程度で効果を実感できることが多いです。
実際にどの程度の回数・期間が必要となるかは、医師に相談してみましょう。
美容皮膚科の治療のダウンタイムはどれくらい?
美容皮膚科の治療のダウンタイムは、施術によって異なります。
例えばニキビやニキビ跡の治療では、ピーリングは2~3日程度、ポテンツァは数日~1週間程度、ダーマペン4は1週間~2週間程度が目安です。
このように同じお悩みに対する治療でも、施術によって大きくダウンタイムが異なるため、気になる場合はカウンセリングで事前に医師に聞いておきましょう。
ダウンタイム中の負担を減らすためには?
ダウンタイム中の負担を減らすためには、以下のポイントを押さえて過ごしましょう。
- 紫外線対策を徹底する
- 保湿ケアを徹底する
- 血行を促進する行動(長風呂やサウナ、激しい運動など)は控える
- 患部に刺激を与える行動は避ける
施術内容にもよりますが、美容皮膚科で施術を受けた後は一時的に肌が敏感な状態になるため、紫外線対策や保湿ケアを徹底することが大切です。
また施術後のダウンタイムの症状を悪化させないためにも、長風呂やサウナ、激しい運動といった血行を促進する行動は控えましょう。
まとめ
美容皮膚科では、ニキビやニキビ跡、毛穴悩み、シミ・そばかす、たるみ、シワ・ほうれい線などさまざまな悩みに効果的にアプローチできます。
多種多様な施術があるため、自分のお悩みに合った施術を選びましょう。
カラーグランツクリニックでは、さまざまな美容機材や豊富な施術を取り揃えています。
患者さん一人ひとりに適した施術を提案しているため、肌に関してお悩みがある方はぜひ当院まで気軽にご相談ください。
執筆者
院長
天本 夏希Amamoto Natsuki
Color GlanZ Clinicのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。クリニックにご来院くださる皆様が「自分らしさ」を大切にできるよう、そして毎日鏡を見るたびに「Color GlanZ Clinicへ来てよかった」と思っていただけるような施術をご提供できるように、現状に満足することなく、学び続けることを心掛けております。
経歴
- 2015年3月 佐賀大学医学部卒業
- 2016年4月 国立病院機構佐賀病院 初期研修医
- 2018年4月 湘南美容クリニック福岡院勤務
- 2019年11月 福岡市内美容皮膚科勤務
- 2023年9月 Color GlanZ Clinic勤務