ボトックスをエラに注射した場合の副作用は?失敗の予防法や対処法もあわせて解説
エラボトックスは、ボツリヌス菌が作り出す毒素を有効成分として精製したボトックスと呼ばれる成分を頬に注射することで、小顔効果やエラの張りの改善などが期待できる施術です。
メスを入れずに理想のフェイスラインを目指せるため、美容皮膚科で施術を受けた経験がない人でも気軽に受けられる一方で、副作用が発生するリスクもあります。
そのため、対処法や後悔しないための選び方について事前に知っておくことが重要です。
この記事では、ボトックスを頬に注射するエラボトックスの副作用や、失敗した場合の対処法などを紹介します。
エラボトックスを打つ前に副作用について事前に知っておきたい人や、失敗のリスクが不安な人はぜひ参考にしてください。
エラボトックスで得られる効果
エラボトックスで得られる効果は以下の通りです。
エラの張りの改善
エラボトックスは、筋肉の発達によって生じたエラの張りの改善に効果的です。
硬い食べ物・よく噛む食べ物が好きな人や、歯を食いしばる癖がある人などは、噛む筋肉である咬筋が発達しやすく、エラが張った顔という印象を周囲に与えます。
これらが原因でエラの張りが引き起こされている場合、ボトックスを打つことで改善に効果が期待できます。
しかし、骨格や脂肪が原因でエラが張っている場合、ボトックスだけでは十分に効果を発揮できない可能性があるため、このケースでは別の治療を行うのが得策です。
小顔効果
エラボトックスは、小顔効果を得るのにおすすめの施術です。
エラボトックスによってエラの筋肉が萎縮すると、フェイスラインがスッキリするため顔を小さく見せる効果があります。
ボトックスは極細の針を用いて注射されるため施術痕が残ることはほとんどなく、体への負担を抑えつつ小顔効果を得られるのが魅力の施術です。
歯ぎしりや歯の食いしばりの改善
エラボトックスは、歯ぎしりや歯の食いしばりの改善に効果が期待できます。
エラボトックスには咬筋を緩める作用があるため、歯ぎしりや歯の食いしばりをする力を弱め、再発を防止するのに有効です。
噛む動作に咬筋が使いにくくなると、ほかの筋肉が噛む動作に対して積極的に働くようになるため、咬筋に頼らず噛む動作を行えるようになります。
その結果、咬筋がさらに鍛えられるのを抑制するため、症状の悪化防止にも効果的です。
また、歯ぎしりや食いしばりを改善することで、自身の歯を損傷から守る役割も果たします。
シワ・たるみの改善
エラボトックスは、シワやたるみの改善に効果が期待できます。
ボトックスには、筋肉を萎縮させるほかに皮膚の細胞を活性化させる働きもあるため、たるみや付近の小じわが改善する可能性があります。
ボトックスの効果によって筋肉が萎縮した場合、多くはそれに合わせて皮膚も収縮するため基本的に肌がたるむことは少ないです。
しかし加齢や皮膚の薄さ・柔らかさなどが原因で肌にハリがない状態では、反対にたるみがみられる可能性もあるため注意が必要です。
肩こりの改善
エラボトックスは、肩こりの改善に効果的です。
咬筋に力が加わり緊張している状態が続くと、周囲の組織や筋肉に余分な負荷がかかり肩がこる可能性があります。
エラボトックスで歯ぎしりや食いしばりを治療すると、肩のこりや痛みのほか、それが原因で引き起こされる頭痛などが間接的に改善される可能性があります。
またボトックスは、肩の筋肉に直接注射することで肩こりを改善することも可能です。
エラボトックスで起こることがある副作用
エラボトックスで起こる可能性がある副作用は以下の通りです。
内出血・腫れ・赤み・かゆみが生じることがある
エラにボトックスを注射すると、内出血・腫れ・赤み・かゆみなどが生じることがあります。
エラボトックスに使用される針は極めて細いため、痛みや肌への負担は少ないですが、内出血をともなう場合があるため注意が必要です。
また、まれにボトックスの製剤に対してアレルギーを発症し、腫れや赤み、かゆみが生じるケースもあります。
ボトックス注射に対するこれらの副作用は、基本的に1~2週間ほどで治まるとされていますが、改善まで1ヶ月ほどかかる場合があります。
我慢できないほどの状態だったり、症状が長引いたりする場合は担当の医師やクリニックに相談しましょう。
咀嚼力・咬合力が低下することがある
エラボトックスの副作用で、咀嚼力や咬合力が低下することがあります。
ボトックスには筋肉の働きを弱める力があるため、口の開閉や噛む動作を行う筋肉にボトックスが作用すると、咀嚼力や咬合力が低下する恐れがあるため注意が必要です。
適切な量で適切な箇所に注射を行っても、ものが噛みにくくなる現象が起こる可能性はゼロではありません。
しかし、うまく噛めない状態はずっと続くわけではなく、効果が薄れてきたり身体がほかの筋肉を使って噛むようになったりすると改善されます。
エラボトックスによって咀嚼力や咬合力が低下した場合は、慣れるまで口のなかを傷付けないように気を付けて食事するようにしましょう。
頭痛が起きることがある
エラボトックスを注射すると、頭痛が起きることがあります。
これは、咬筋の働きを弱めたことで噛むときに筋肉にかかる力のバランスが崩れ、普段噛む動作で負荷のかからない筋肉が緊張するためです。
エラボトックスは、頭痛の改善に効果がでる場合と副作用で頭痛が起こる場合がありますが、頭痛がみられる場合でも、3日~1週間ほどで治まることがほとんどです。
しかし、人によっては症状が1ヶ月ほど続くケースもあるため、安静にしたり頭痛薬を服用したりして様子をみましょう。
ボトックスの副作用で起こる頭痛の対処法については、治療の前に医師に詳しく説明を聞いておくことが大切ですが、施術後に頭痛の症状が現れることを考慮して施術後の予定を立てたほうが安心です。
たるみが目立つ場合がある
エラボトックスを注射すると、たるみが目立つ場合があります。
ボトックスをエラに注射することでエラの筋肉が萎縮すると、それにあわせて伸びていた皮膚が余り、たるむ可能性があります。
筋肉の緩みに合わせて皮膚も縮むことでたるまない場合もありますが、皮膚が薄い・柔らかいことが原因で弾力がないケースや、加齢によって肌の張りが失われているケースでは筋肉に合わせて肌が縮まず、たるみを引き起こす可能性が高いため注意が必要です。
表情が不自然になることがある
エラボトックスを注射すると、表情が不自然になることがあります。
ボトックスが表情をつくる筋肉に作用すると、顔が引きつることでこわばった笑顔になったり、表情に左右差が生まれ違和感のある顔になったりする可能性があります。
原因としては、ボトックスを必要量以上に注射した、適切な箇所に注射できていなかったことなどが挙げられるため、失敗しないためにも信頼できる医師やクリニックを選ぶことが大切です。
エラボトックスで失敗した場合の対処法
エラボトックスは失敗のリスクがある治療法ですが、万が一想定外の効果があらわれた場合は、以下の方法で改善が見込めます。
効果が自然消滅するのを待つ
エラボトックスで失敗した場合は、効果が自然消滅するのを待ちましょう。
改善までにかかる時間に個人差はありますが、ボトックスの効果は時間経過で次第に消失するため、我慢できる状態であれば特別な処置をする必要はありません。
エラボトックスの効果は、短い場合では3ヶ月、長いと半年ほど継続しますが、とくに生活に支障をきたしていなければ時間の経過を待つのも有効な手段のひとつです。
クリニックでボトックスの効果を薄める処置を受ける
エラボトックスの効果が出すぎてしまった場合や、予定とは異なる部分に効いてしまった場合は、クリニックでボトックスの効果を薄める処置を受けましょう。
ボトックスの効果は時間経過とともに消失していきますが、副作用をすぐに改善したい場合はクリニックでボトックスでの副作用を軽減する処置を行ってくれる場合があります。
ボトックスの効果を薄める処置には、アセチルコリン塩化物の注入や患部に熱を与えるほかの美容治療が選択されます。
クリニックによってはボトックス注射後の修正を無料で行っているところもありますが、失敗のリスクを避けるためにも技術や経験がある医師を選択することが大切です。
エラボトックスで後悔しないために
ここからは、エラボトックスで後悔しないための注意点について紹介します。
自分に合っているか確認する
ボトックス注射を受ける前に、以下の点に注意して自分に合った内容かよく確認しましょう。
- 効果が自分の目的に合っているか
- 信頼できる製剤か
- 注入量は適切か
- 継続を選択するのに妥当な料金か
- ボトックス注射の禁忌事項に当てはまらないか
エラボトックスで用いられる製剤にはいくつか種類があり、それぞれ効果の出方や得意とする部位などに違いがあります。
またボトックスは、種類や注入する量、施術を受けるクリニックによって料金が変わりますが、値段のみで選択するのは避け、継続を希望する場合でも性能を考慮したうえで払い続けられるものを選択しましょう。
複数のクリニックでカウンセリングを行い、自分に合った方法で治療を受けられるクリニックを選択することが大切です。
当院のボトックス治療についてはコチラをご覧ください。
信頼できる医師・クリニックを選ぶ
ボトックス注射を受ける際は、以下の点に注意して信頼できる医師やクリニックを選びましょう。
- 症例や実績を参考にする
- 口コミを確認する
- カウンセリングで実際に利用する
- 失敗のリスクを事前に説明してくれる
- 注射後の保証制度やアフターケアが充実
- 明朗会計で、追加料金が発生しない
ボトックス注射は、医師の技術や知識が仕上がりに影響しやすいため、症例や実績が豊富な信頼できるクリニックを選択するのが大切です。
また失敗のリスクを説明してくれるかどうかは、信頼できる医師やクリニックを選択する際に考慮すべきポイントのひとつです。
ボトックス注射にはダウンタイムがほとんどありませんが、副作用が起こる可能性があるため、保証制度やアフターケアが充実しているかも事前に確認しましょう。
ボトックスとほかの施術の併用をしつこく勧めてきたり、指名料が発生したりなど、追加料金が発生するような勧誘の仕方をするクリニックは避けるのがおすすめです。
施術後のNG行為を避ける
ボトックス注射後は、以下のようなNG行為を避けましょう。
- 長風呂・温泉・サウナ・岩盤浴など
- 激しい運動やアルコールの摂取
- 注射部分やその付近のマッサージやエステ
- 注射部分を強く揉んだりこすったりする行為
- 注射後2~3ヶ月以内の妊活
ボトックスは注射後の過ごし方が効果に影響しやすいため、血行がよくなる行為や施術部位付近に強い力を与える行為は避けましょう。
ボトックスに熱を加えると効果が減少する可能性があるため、長風呂やサウナなどは施術当日、激しい運動や飲酒などは施術後3日ほど控えるのが無難です。
また注射部分に強い力を加えると、薬剤が注射した部分から広がり効果を得たい部分への作用が弱まるほか、予定外の症状が現れる可能性があります。
さらにボトックスを注射したあとは、胎児への予期せぬ悪影響を避けるために、女性の場合は3ヶ月間、男性の場合は2ヶ月間の避妊が推奨されています。
まとめ
エラボトックスの副作用や、失敗した場合の対処法について紹介しました。
エラボトックスは、お顔にメスを入れることなくさまざまな症状を改善するのに効果的ですが、副作用が起こる可能性もある治療法です。
失敗のリスクを理解したうえで、信頼して任せられるクリニックを選択しましょう。
カラーグランツクリニックでは、アラガン社製のボトックスとボツラックスの2種類の製剤を導入し、患者様の悩みに合わせたボトックス治療を提供します。
エラボトックスについては、初めての方からしっかり効果を実感したい方まで満足していただけるよう、倍量のメニューもご用意しております。
アラガン社製のボトックスは2週間以内のリタッチも無料で行っているため、エラボトックスだけでなくボトックス注射に興味がある方はぜひ一度ご利用ください。
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